【iOSDC Japan 2023 レポート】「全人類iOSアプリエンジニア化計画〜ピクシブ編〜」を聞いてきた。
はじめに
年に一度のiOSエンジニアの為のお祭り iOSDC Japan 2023に参加しています。
せっかくなので、参加したセッションのレポートを書きたいと思います。
全人類iOSアプリエンジニア化計画〜ピクシブ編〜
登壇者
- kwzrさん
概要
UIKitを素朴に使っていた時代と比べて、現在はSwiftUIやクロスプラットフォーム開発などの選択肢が増えたことで、企業が求めている技術スタックを持ったモバイルアプリエンジニアに巡り会えないことが多くなってきていると感じています。
ピクシブ株式会社では、そのような状況を改善するため、ネイティブiOS・Androidアプリエンジニアを育成するためのプロジェクトを進めてきました。
アルバイトとして学生さんに来てもらいpixivに似たアプリを作ってもらいながら、実際の開発で使える知識を学んでもらっています。
このセッションでは、育成でどんなことを教えているか、つまづくポイントなどを紹介します。また、DocC Tutorialを作って学びやすいチュートリアルを作る方法についても紹介します。
色々なチュートリアルを公開する人が増えて、モバイルアプリ業界がさらに盛り上がれば良いなと思っています!
引用: fortee
資料
発見次第、添付します。
感想
iOSエンジニアがいない問題と向き合って行ったお話でした。
まず、なぜiOSエンジニアがいないかの理由を探したところ、
- 開発環境を整えるのにお金がかかりすぎる
- Mac
- iPhone
- Apple Developer Programに登録
そもそもiOSエンジニアになりたい人がいないのか?というのをX(Twitter)で調査したところ、iOSエンジニアになりたい人はたくさんいそうという結果になった。
そこで学生向けに勉強会を開いて、ガッツリ学べる環境を準備されていました。
- Mac、iPhone貸し出し
- チュートリアル教材を2つ
- メンター付き
- 勉強しながらお給料をいただける
結果として、iOSアプリエンジニア4名の受け入れを成功していて素晴らしい試みだと思いました。
社内独自のチュートリアルをSwift-DocC
で作っていたのですが、とても公式っぽくて自分も作りたい!と胸が高鳴りました。
おわりに
やる人がいないなら増やす環境を自分で作ることを知ったので、来年は、全iOSエンジニア SF Symbolアーティスト化計画でプロポーザル出します。採択された暁には、Swift-DocC
でチュートリアルを作りたいと思います。
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